イベント・行事
-2月21日、横浜市・新横浜プリンスホテル-
中央労福協第55回定期総会の開催 満場一致で全議案を承認!
笹森会長以下、現役員を再任
総会は隔年11月開催に変更
全景 中央労福協は、第55回定期総会を2月21日(金)、横浜市「新横浜プリンスホテル」において開催しました。総会には全国から代議員、オブザーバ等206名が参加し、2003年度活動方針等を全会一致で決定しました。
 また、本総会で規約改正が行われ、総会は2年に1回、11月に開催することになりました。
 役員改選では、笹森会長、野澤事務局長をはじめ全員再任し、現体制のもとで本年11月の次期総会まで継続して2003年度の活動を進めることになりました。

継続課題の実現・実践に向けて取り組みを確認

 2003年度は本総会での確認に基づき、(1)新たな社会保障の構築、(2)生涯生活サポートの推進、(3)福祉セーフティネットの構築、(4)食の安全確保と自然環境の保全、(5)中小企業勤労者の福祉拡充など、2002年度方針で掲げた課題の実現と実践に向けて引き続き取り組むことになります。
 とりわけ、中小企業勤労者福祉サービスセンター、介護サポート、子育て支援、定年退職者との連携、ライフセミナーの5つの課題については、地方労福協が参画する重点政策課題検討プロジェクトにおいて、現状の把握や労福協運動との関わり、政策・制度上の改善点などを検討し、今後の地域での実践に生かせるよう、6月を目処に取りまとめを行うことにしています。
 また、税務サポート、情報化の推進、福祉なんでも相談ネットワーク化の具体的検討、次代を担うリーダー育成などにも重点的に取り組んでいきます。

本音で答えを勝ちとり、自ら生み出す
事業団体・労働組合、地方労福協が三位一体で実のある活動を!

 総会は、布藤副会長の開会挨拶で始まり、議長団に五十嵐清氏(連合・総合企画局長)、金子正昭氏(神奈川県労福協会長)の両氏を選出し進められました。

挨拶する笹森会長
 最初に中央労福協を代表して笹森会長が挨拶に立ち、「今国会は、国民生活と国家進路の2つの安全保障に関わる重大な国会だ」と述べ、「痛みの分かち合いでなく、助け合いの分かち合いでなければならない。労働運動と福祉事業の両輪を まわしていく労福協の役割は極めて大きい」との認識を示しました。その上で、連合会長として全国をまわってきた思いにも触れ、「建前ではなく本音で答えを勝ちとる、あるいは自ら生み出すことが求められる時代だ。労働組合もなければ福祉事業体の手も届いていない人たちもカバーできる運動をどう進めていくのか。従来のやり方ではだめだということを共通認識としてもってもらいたい」と自己改革の必要性を強調。そして、昨年来の産別加盟の取り組みにより「事業団体・労働組合・地方労福協が三位一体で取り組める形ができあがった。その形を本当に実のあるものにさせていくことがこれからの活動に求められる。それぞれの地域の中で具体的な事業・活動を展開し、働く人を中心とした全国民の福祉、家庭生活の安定、地域・国家の平和に結びつけていくことを確認する総会にしよう」と訴え締めくくりました。
 この後、開催ブロックを代表して天井修東部労福協会長(東京労福協会長)が歓迎の挨拶を行いました。

 続いて来賓挨拶に移り、厚生労働省勤労者生活部長・奥田久美氏、国土交通省高齢者住宅整備対策官・瀬良智機氏、神奈川県知事・岡崎洋氏、NPO事業サポートセンター専務理事・田中尚輝氏の各氏から激励や歓迎の挨拶をいただきました。
 また、自民党、民主党、公明党、自由党、社民党、保守新党の各政党や中田横浜市長をはじめ多数の団体からメッセージ、祝電をいただいたことが紹介されました。

新規加盟産別を紹介
 総会成立宣言の後、議案審議に入り、まず2002年度活動報告、2002年度会計決算報告ならびに会計監査報告をそれぞれ満場一致で承認しました。この後、今年の1月以降に中央労福協へ加盟した中央産別が紹介され、新しい仲間とともに活動を強化していくことを全体で確認しました。
 続いて2003年度活動方針案、2003年度予算案、規約・規程の改訂が一括提案され、富山・石川から、(1)連合、事業団体との福祉運動の連携、(2)重点政策課題検討プロジェクトの目的、(3)退職者との連携――などについて質問、意見・要望が出されました。これらに対する笹森会長や高橋副会長、野澤事務局長からの答弁を受けて、同議案は満場一致で可決されました。
 役員改選では、規約改正に伴い今総会で選出された役員の任期を本年11月に開催予定の第56回総会までとする特別措置を講じることを確認した上で、役員選考委員会の推薦を受けて、笹森会長、野澤事務局長をはじめ現役員全員を再任しました。
 その後、議長団から総会スローガン案の提案がなされ、満場一致で採択されました。

 最後に、新役員を代表して笹森会長が挨拶にたち、「事業体相互や労働運動が補完しあって、総力戦で福祉と雇用に取り組む時代に入った。今日の確認事項を総意として地域の中で活動を展開していこう」と締めくくり、渡邉副会長の閉会の挨拶をもって第55回総会は盛会裏に終了しました。

 
第55回定期総会スローガン
メインスローガン
21世紀・人とくらし、環境に優しい福祉社会を実現しよう!
サブスローガン
労働組合と福祉事業団体の連携をはかり
  職域・地域の「福祉ネットワーク」を広げよう!
環境・年金・医療・介護の諸制度の改善をはかり
  「安心できる長寿社会」をつくろう!
21世紀にふさわしい
  「福祉事業団体の自己改革」に取り組もう!
中央・地方労福協の力量を高め、
  「ゆとりある福祉社会」を実現しよう!


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