社会保険制度 平成27年4月改正の概要

健康保険

  1. 出産育児一時金の支給額の変更
     産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合の支給額が平成27年1月1日より39万円から40.4万円に引き上げられました。なお、産科医療補償制度に加入する医療機関において出産したときは、従来通り42万円となります。
  2. 高額療養費・高額介護合算療養費の算定基準額の変更
     平成27年1月より高額療養費・高額介護合算療養費の算定基準額が変更になりました。

厚生年金保険

  1. 年金額の引き上げ
     平成26年平均の全国消費者物価指数(前年比)は2.7%となり、また、平成27年度の年金額改定に用いる名目手取り賃金変動率は2.3 %となりました。この結果、平成27年度の年金額は、法律の規定に基づき、名目手取り賃金変動率(2.3%)に、特例水準の段階的な解消(平成27年4月以降は▲0.5%)や、マクロ経済スライドによる調整(平成27年度の調整率は▲0.9%)を合わせて、基本的には0.9 %の引上げとなりました。
  2. 在職老齢年金の支給停止基準額の変更
     平成27年4月1日より年金の支給停止の基準となる額が変更になりました。
    <変更内容>
    60歳から64歳までの方の支給停止調整変更額
    46万円⇒47万円へ変更(28万円の支給停止調整開始額については変更ありません)
    65歳以上の方の支給停止基準額
    46万円⇒47万円へ変更

労災保険

  1. 介護補償給付の支給額の変更
     平成27年4月より介護補償給付の支給額が変更になりました。

国民年金

  1. 国民年金の保険料の変更
     平成26年度の保険料が15,590円になりました。
     法律に規定されている平成27年度の保険料額16,380円(平成16年度価格)に、平成16年度以降の物価や賃金の変動を反映した率(0.952)を乗じることにより、15,590円とります。
  2. 年金額の引き下げ
     平成27年4月からの年金額は、基本的には0.9%の引上げとなり、老齢基礎年金が満額で780,100円(月額65,008円)になりました。
  3. 脱退一時金の支給額の変更
     基準月が平成27年度の場合の脱退一時金の支給額は、月数に応じて、46,770円~280,620円になりました。

児童手当金等

  1. 育児休業給付の給付率の引き上げ
     物価変更に応じた改定ルールが規定されている児童扶養手当、特別児童扶養手当の額について、平成27年4月から平成28年3月までの額は2.4%引き上げられました。

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