活動報告
報告日:2023-02-10
福島県被災地視察研修
 
活動期間 2023年1月29日(日)~2023年1月31日(火)
内   容
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東日本大震災・原子力災害伝承館にて
被災地支援の取り組みについて

 福島県被災地視察研修として2023年1月29日~31日にかけて福島県を視察訪問いたしました。福島県被災地視察研修につきましては、東日本大震災の被災地支援の取り組みとして計画してきましたが、2019年度は東日本を襲った台風による福島県の被害により中止、2020年度は新型コロナ感染拡大防止の観点より中止、さらに2021年度は、視察日直前の地震により福島県が大きな被害を受けたことから中止となり、4年越しとなりましたが、無事計画通りに実施することができました。現地に向かう途中、道路には、空間放射線量値が表示され、未だ除去されずに残った土壌や、空家となった民家が車窓から見え、多くの住民がこの地から離れて戻ってこれない実態を目の当たりにしました。
 最初に訪問した「東電廃炉資料館」は2018年11月に開館され、3つのゾーンと1つの情報スペースからできていました。1つ目のゾーンでは「プロローグ」として、来館される方へ東京電力からの挨拶文と廃炉資料館の紹介がされていました。2つ目のゾーンでは、「記憶と記録・反省と教訓」として、原子力事故を振り返りその反省と教訓が伝えられていました。3つ目のゾーンでは、「廃炉現場の姿」として、廃炉事業の全容と最新の現場の状況が伝えられていました。「情報スペース」では、原子力や廃炉等に関わる資料が閲覧できる情報公開コーナーとなっていました。この資料館では、原子力事故の記憶と記録を残し、二度とこのような事故を起こさないための反省と教訓を東電の内外に伝承していくことが責務として、長期にわたる膨大な廃炉事業の全容を見える化し、その進捗を分かりやすく発信していました。次に訪問した「東日本大震災・原子力災害伝承館」では、地震と津波、そして原子力発電所の事故と複合災害の発生を受けて、人々がどのように行動したのかを資料や証言・事故調査の記録から克明に記録されていたこと、逆境を乗り越え復興に挑戦する福島県の姿が紹介されていました。また、館内語り部講話として、NPO法人富岡町3・11を語る会代表 青木淑子氏より「復興への思い」を語っていただき、講話では、複合災害を経験したことで、「安全と言われても安心できない」「避難指示が解除されても自宅に戻れない悲しさがある」と、被災された方の生の声が印象的でした。2日目は会津地方の復興状況を視察しました。   

添付資料
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