労福協東部ブロック福祉リーダー塾参加報告 |
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活動期間 |
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2010年2月5日(金)~2015年12月31日(木) |
内 容 |
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第4期福祉リーダー塾の様子 |
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講義をする笹森中央労福協会長 |
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賀川豊彦記念松沢資料館学芸員杉浦氏 |
2月5日~6日にかけて、静岡県三島市東レ総合研修センターに於いて、第4期福祉リーダー塾が開かれ、井上秀治佐久地区事務局長、事務局より吉谷、東部ブロック役員として青木専務が出席しました。福祉リーダー塾はこれまでに3期64名が卒塾、また昨年11月に塾生の集いを開催し、学んだことがどう活かされているか、新たにどんな課題が生まれたかなど、事後交流も行われています。
今回の研修は遠藤ブロック会長からのあいさつの後、鈴木事務局長よりオリエンテーションが行われ、東部ブロックが福祉リーダー塾にこだわる理由を①一方通行でない双方間の研修を行うこと、②後になっても学び返す場を提供する、③塾生同士のつながりを大事にする、と説明され、自由主義経済を追求するあまり壊された社会システム、労働、絆、生まれた貧困、また急速な少子高齢化の中長寿社会をどう生きていくかなど、これからの労働者福祉運動の課題と方向性を見極め、塾生には福祉リーダーとして①職場と地域におけるコーディネーター(担い手)として、②橋渡し役となっていただきたいと期待を述べられました。
この後第一講座として、「労働運動と労働者福祉運動の理念と歴史」と題した笹森中央労福協会長の講義が行われ、労働運動、労福協運動の始まり、戦後の労働三法の成立、生産性三原則、終身雇用・年功序列など日本の高度経済成長を支えた日本型資本主義や規制緩和や自由主義の追求により生まれた高失業率、自殺者、貧困、今格差社会から貧困社会へと向かう日本を解説。目指す社会は「労働を中心とした福祉型社会」その根底にあるものは「均等待遇」だとしました。また少子高齢化、人口構造の変化を踏まえ新たな労働運動、社会福祉運動を目指し、労福協は何に取り組んでいけばいいのか、ライフサポートセンター事業について意義と展望を説明し、最後に「新たな労働運動、労福協運動の担い手はみなさん一人一人だ」と締めくくられました。
続いて特別講義として、賀川豊彦記念松沢資料館学芸員杉浦氏より「賀川豊彦 愛と社会正義を追い求めた生涯」と題し、協同組合運動の父と呼ばれる賀川豊彦生い立ちから神戸のスラム街での救貧・防貧活動。そこからの協同組合運動への展開など賀川豊彦の生涯の活動を説明していただきました。賀川豊彦の功績はノーベル平和賞の候補に二度上げられたことからも分かるが、最近著書「死線を越えて」大正9年年間100万部を売り上げたベストセラーがノーベル文学賞の候補となっていたことも紹介されました。
この後夕食懇談会が行われ、第1日目の研修は終了しました。
研修2日目は第2講座として、「先駆的事例から理論と実践を学ぶ」として、新潟労福協江花会長よりNPO法今地域循環ネットワークの活動を中心に、連合新潟中越地協の取組みを詳しく紹介していただきました。また新潟労福協は労福協活動と連合地協活動を重ねて展開し、県内に5ヶ所のライフサポートセンターを設置したが、順調に活動しているのは2ヶ所で、もともと地域に根付いた活動をしていた地域。「自立した持続可能な地域社会」を創っていくために労福協がどんな役割を果たせるか。組合活動はアイデンティティーでまとまるが、NPO活動は「ミッション」でまとまっている。これからの労働運動、労福協運動のカギは「ミッションへの共感」が大切であると強調されました。
ふたつ目の事例報告として、NPO法人情報労連東京福祉センターの活動を事務局長の内田氏より紹介いただきました。名前は情報労連と頭についているが、実際はNTT労組の取組み。生涯組合員構想として始まり、現在はNTT労組の社会貢献活動となり、正会員は500名、NTTのOBはその1割で、ほとんどが地域住民となっている。具体的な活動としてミニ・デイサービス事業、パソコン事業、健康麻雀事業、ボランティア活動など。
研修の最後はケーススタディ、「労働者福祉の新たな展開を考える」と題して、山口福祉文化大学高木教授の講義が行われました。高木教授はまず民主党による政権交代に触れ、労働運動が政権側に立つのは初めて、この政権交代は特別な意味を持ち、今まで市民は抵抗→要求を観客的な立場で行ってきたが、これからは自らがアクターとして「創る」環境が出来たと解説されました。また国の福祉政策として北欧の福祉国家の説明と比較を行い、セーフティーネットとして整備されるものとして「人と人との関係(ソーシャルキャピタル)」が最重要であること、また現在の労働者から労働を奪う社会に対し、仕事に戻ることができるシステムが本当のセーフティーネットだとした。
最後に鈴木事務局次長が総括を行い、二日間の研修を終了しました。
(報告者:吉谷 美和)
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添付資料 |
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