|
2025年度「理念・歴史・政策セミナー」開催 |
| |
| 活動期間 |
: |
2025年10月15日(水) |
| 内 容 |
: |
 |
| 講師 高橋 均 氏 |
2025年10月15日(水)18時30分から、「ワークプラザ岐阜」5階大ホールにおいて、会員・各支部の役員をはじめ、若手役員の合計90名の参加(当日欠席者7名)により、2025年度「理念・歴史・政策セミナー」を開催しました。
今年度は、講師に労働者福祉中央協議会講師団講師の高橋均氏をお招きし、「競争か連帯か~労働者自主福祉事業『労金・全労済(こくみん共済coop)』の成り立ちとこれから」をテーマに講演をお願いしました。
最初に映画「ボタ山の絵日記」より、10人の子どもたちが能力に応じてザリガニを獲り、必要に応じて獲ったザリガニを配分する5分間の映像を見て、「困ったときはお互いさま」とする「連帯・絆」の意味を考えました。
戦後の1949年に生活物資を共同調達するために作られた中央労福協(物資対策協協議会)は、「福祉はひとつ」が創業の精神で、分立する労働組合が生協と連携して結成したことを学びました。
銀行は労働者や労働組合には一切融資をしてくれなかったことや、「質屋と高利貸しからの解放をめざして」労働者のための銀行として労働金庫を設立した経緯、1954年に大阪労福協が火災共済の嚆矢(こうし)となり、翌年新潟では火災共済事業を開始した発足直後に大火に遭遇し、手持ち金がなく「借りた金はいつか返せるが、失った信用は2度と戻らない」と新潟労金からの融資で対処した経緯、労金・全労済は労働組合が自分たちで自主的に作った協同組合で、「お客」と「業者」の関係ではなく、「ともに運動する主体」であると解説されました。
労働運動と労働者自主福祉運動の未来として、女性や若者の利用促進が課題である、単組の宣伝活動から運動(活動)方針の柱の一つにする等、あらためて労働組合との関係を再構築する必要性を述べられました。
参加者からのアンケートでは、労働組合が労金や全労済を設立した成り立ちが良く分かった、役員が変わったタイミングで聞けると良い、ためになる話で若い組合員に聞いてほしい、競争と連帯の中でなるべく連帯、道徳を大切にしたい等の貴重な意見をいただき、有意義なセミナーとなりました。
|
| 添付資料 |
: |
|
|