活動報告
報告日:2019-06-12
全国研究集会開催(熊本)
 
活動期間 2019年6月7日(金)~2019年6月8日(土)
内   容
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≪挨拶≫中央労福協神津会長
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蒲島知事とくまモン
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講師 奥田 知志氏
 6月7日~8日に2019年度全国研究集会が熊本県熊本市内の「ホテルメルパルク熊本」において、全国各地から382名の参加により開催され、岐阜からは会長をはじめ5名が参加しました。
 研究集会は神津 里季生会長の主催者挨拶に続き、来賓として開催県の蒲島県知事と共に熊本県営業部長兼しあわせ部長のくまモンが登壇したことから、参加者の多くがスマホを取り出し写真を写す光景が見られました。
 蒲島知事からは、中央労福協主催の全国研究集会が熊本で開催されたことを大変嬉しく思うこと。2016年4月に発生した熊本地震から3年間、全国の労働組合・連合・生協の皆様からの温かい助け合いの気持ちを感じたこと、そのことを一番感じたのは熊本県民であることが紹介されました。また、蒲島知事は震災直後から「復旧・復興の3原則」を示し、第1原則は、被災された方々の痛みを最小化すること。第2原則は、単に元あった姿に戻すだけではなく、「創造的な復興」を目指すこと。第3原則は、復旧・復興を熊本の更なる発展につなげること、つまり「震災前より良いものを創る」ということを目指し活動されていることを、具体的事例を紹介していただきました。
 続いて開催県を代表して、熊本県労福協、友田 孝行理事長からは、熊本地震以降、全国の皆様からの温かいご支援が大きな励みとなり、復興への大きな力となっていること、まだまだ時間を要するが、しっかりと復興への歩みを続けていきたいと、力強いご挨拶をいただきました。

 全国研究集会テーマ
「支え合い・助け合いで、誰ひとり取り残さない福祉社会を!」
≪特別講演≫
「演題」「共生社会とは何か」~いのちの普遍的価値と家族機能の社会化について~
『講師』特定非営利活動法人 抱僕 理事長 奥田 知志 氏 
 今回の講師は北九州市で2000年に認定NPO法人「北九州ホームレス支援機構」を設立し、ホームレスの自立支援に向け活動を展開している、奥田 知志氏を迎え講演いただきました。
 奥田氏は、長年にわたるホームレスの支援活動で、自立した人は3千人近くにのぼる。友愛の精神で救貧活動を展開した社会運動家で、活動の柱に据えるのは、困難を抱える一人一人に寄り添い、新たなきずなを育むこと。人は出会いによって変わることを確信して活動を展開されています。
 ホームレスとは、たんに住む家がないことではなく“ホーム”と呼べる人との関係やきずなが途絶えてしまっていること。孤立と無縁の状態であり、こうした人達の“ホーム”になりたいと考え、人は出会いにより変わることができる。人が生き生きと変わっていく姿を見ると良かったと思えると、活動を続けています。
 ある人は、自立支援プログラムを経て、現在、共同住宅「抱僕館北九州」のスタッフとして仕事をして、更にボランティア活動にも参加。支えられたことのありがたさが身にしみているから、支える側に回った時の喜びはいっそう大きくなる。そしてまわりの人との笑顔の輪も広がる。路上生活の時は、毎日、死にたいと考えていた。笑う日が来るなんて思えなかった。それが今こんなに笑えるんだ、って思うようになりましたと答えている。
 今回の講演では、こうした事例を紹介し活動の輪は全国に広げる必要があると強く感じさせられる内容でした。
 続いて基調講演として
≪演題≫「2040年に向かう地域と生活保障」
     ~中央労福協70周年によせて~
     講師に中央大学 法学部教授 宮本 太郎氏による講演、
≪報告≫ ~労福協の理念と2020年ビジョンの検証・見直しについて~
     中央労福協 事務局長の花井 圭子氏からの報告を受けパネル討論     が行なわれました。
≪パネリスト≫
 連合   副事務局長  南部 美智代氏
 労金協会 常務理事   佐藤 憲仁氏
 こくみん共済coop 常務執行役員
             稲村 浩史氏
 日本生協連 専務理事  和田 寿昭氏
 ワーカーズコープ理事長 古村 信宏氏
≪コメンテーター≫           
 中央大学 法学部教授 宮本 太郎氏
≪コーディネーター≫
 中央労福協 事務局長 花井 圭子氏


添付資料
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