活動報告
報告日:2014-01-01
中部労福協第7回労働者福祉運動・理念・歴史リーダー養成講座に参加!
 
活動期間 2019年8月5日(月)~2019年8月6日(火)
内   容
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  講師:山本幸司氏
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  セミナーの様子
2019年8月5日(月)~6日(火)福井市内の「福井パレスホテル」に於いて中部12県から78名の参加により「中部労福協第7回労働者福祉運動理念・歴史・リーダー養成講座」が開催され、岐阜からは5名が参加致しました。
 冒頭、中部労福協を代表して井端敏之副会長の主催者挨拶に続き、開催県を代表して福井県労福協の横山龍寛会長から挨拶をいただきました。
その後、オープニングセッションとして「協同組合の社会的役割」について、福井県立大学経済学部、北川太一教授より講演いただきました。
協同組合はなぜ生まれたのか、先駆者たちの思いとその継承がどのような形で現在に引き継がれ、これから何を目指して運動を展開していくべきなのか、をわかり易く講演いただきました。特に、これからは、地域社会(コミュニティ)への関与が大切であり、組合員が承認したうえで、その方針に沿って、地域社会で持続可能な発展に努めることが必要であることを学びました。
 続いて、元北陸労働金庫専務理事、乙見康夫氏より「自主福祉運動を何故どうやって支えるか」~ロッチデール、賀川豊彦、中央労福協2020年ビジョンから考える~をテーマに講演いただきました。
 日本における、協同組合運動と労働者福祉事業の歩み、では戦前、戦後の協同組合運動、特に戦後、生活物資確保を目指して生協運動が再スタートしたこと、「保険の生協」は共済事業として展開し、保険事業参入も強く主張したが、保険会社の反対から実現に至らす、農協法や生協法の中で「共済事業」を展開し1955年に発足した新潟では、その5か月後に大火災が発生、「共済は信用第一」の信念のもと、全国の労働組合が協力し掛金を上回る給付を実現、連帯と協同の力が事業の危機を乗り越え社会的評価を勝ち取った。
「金融の生協」の誕生は困難を極め、昭和28年ついに労働金庫法が成立し、労金運動は「生活資金貸付」を中心に勤労者の生活安定に大きく貢献した。
中央労福協は、「生活物資をみんなで調達する」ところから始まった中央物対協「福祉はひとつ」として政治的イデオロギーを超えた運動として誕生した。
こうした歴史を踏まえ「どうやって」自主福祉運動を推進するか、これからも自主福祉運動の果たすべき役割、期待はますます大きくなっていることを学びました。
6日(火)午前は、労働者福祉中央協議会 講師団講師、山本幸司氏より「労働者自主福祉運動のこれまでとこれから」~誰もが人として生きていける社会のために、労働者自主福祉運動を新しいステージに前進させよう!」とい
うテーマで講演いただきました。私たちは今、経験したことのない社会構造の激変の中で生きている。雇用・就労形態の変化と劣化による中間層の消失、格差と貧困の拡大・固定化から蔓延する生きづらさを感じるようになってきた。若年層、壮年層、高齢者層でそれぞれ大きな問題を抱えている。こうした時代の中で労働者自主福祉運動が新しいステージに踏み出すためには、
1.時代に向き合う覚悟―現実を直視し、時代と社会に対する共通認識を!
2.歴史に学ぶ/運動は困りごと、不安に寄り添うことから始まった。
3.自分達の足元からモデルケースを造りだす。
4.「トライ&エラー」をおもしろがる作風、文化を!など考えていく必要があることを学びました。
 最後の講義は、北陸労金会員営業推進室、会員営業推進リーダー、八田勝博氏より「北陸労金の取組みについて」、こくみん共済coop福井推進本部、事業推進部次長 山下雅義氏より「こくみん共済coopの取り組みについて」、福井県民生活協同組合組織ネットワーク支援部部長、小山正人氏より「県民生協の取り組みについて」講演いただきました。
 参加された皆様には、このリーダー養成講座で学んだことを職場のリーダーとして生かしていただくことを期待しています。


添付資料
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