中央労福協は6⽉19⽇、立命館大学産業社会学部現代社会学科准教授の富永京子氏を講師に迎え、「若者と社会運動~世代を超えた連携に向けて~」をテーマに第32回Web学習会を開催、137名が参加した。
学習会では、「社会運動というと『古臭い』『危険』というイメージが強くなり、特に若年層は政治的な活動へのネガティブなイメージを強く持っている」「悩みそのものが個人化しているというより、それを個人的なものと思い込んでいて、他人と共有できない状況がある。」「ある種の自己責任論の影響を強く受けており、政治の責任にはできない。こうした自助への志向と、迷惑をかけることへの恐怖が、社会運動への不参加を生んでいる」といった現在の若年層を取り巻く環境について学んだ。
富永氏はまとめとして、「困っている」と言える社会のために、小さなことでも「困っている」と認識して、声を上げていくことが大事であり、労働運動や社会運動は、まさにこの「困っている」と言える社会を作るためにあるのではないかとし、若年層を勧誘する私たち自身も、疲れないやり方を考えながら、政治や社会に対して意見を言ってきましょうと呼びかけた。