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第20回Web学習会 フリーランスが置かれている課題と解決の方向性

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2022年5月12日

 中央労福協は5月10日、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会代表理事の平田麻莉氏を講師に招き、フリーランスについての認識を深める学習会を開催し、108名が参加した。

 「フリーランス」とは玉虫色の言葉であり、人によって働き方や課題は千差万別であること、フリーランスは「事業者」であり、働き方の裁量と経済自立性を前提に自律的な働き方をしていると説明。

 一方で、フリーランスの中には交渉力や専門性、スキル等のノウハウが少なく、「準従属的労働者」と呼ばれる働き方をしている方が存在しており、この方たちには労働法に準じた保護を適用させるなど問題解決が必要であると述べた。

 また、平田氏は労働者とフリーランスにはセーフティネット格差があるとし、特に出産・育児、介護等は働き方の違いによるものではなく「ライフリスク」であるため、働き方に中立な社会保障が必要であると熱く語った。

 学習会の中では、フリーランス協会が実施した「フードデリバリー配達員実態調査」の結果を紹介し、フリーランスの中でも特に注目を集めているフードデリバリー配達員の実情について認識を深めた。

 学習会後、参加者からは「フリーランスへのセーフティネットづくりが必要」「フリーランスに抱いていた先入観と実態が色々な面で違うことに驚いた」「フードデリバリー実態調査の結果は衝撃的だった」などの意見が寄せられ、中央労福協では、今後もフリーランスに関する認識・理解を進めていく。

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