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第30回Web学習会「ネットワーク社会における協働のあり方」

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2023年4月14日

 中央労福協は4⽉11⽇、近畿大学総合社会学部教授の久 隆浩 氏を講師に迎え、「ネットワーク社会における協働のあり方」をテーマに第30回Web学習会を開催、118名が参加した。

 久教授には、中央労福協の「2020年度全国研究集会in京都」で、ネットワーク社会と求められる新しい協力社会づくりについて基調講演をいただいており、本年6月9日に開催する「2023年度全国研究集会in愛媛」に向けてネットワーク社会、若者、協働に関連するお話をいただいた。
 学習会では、若い人は、ゆるやかにつながるネットワークで活動を展開している。組織離れしても活動離れはしていないとし、階層組織型とネットワーク型を比較しながら特徴や事例を学んだ。
 階層組織型活動は、核となる人がリーダー(引っ張っていく、仕切る、指示する人)であり、上意下達の指示・命令で一丸となって動くのに対して、ネットワーク型活動は、核となる人がファシリテーター(気づきを促す、みんなが動ける環境やきっかけをつくる人)であり、みんなで考え、自発的にできること、やりたいことを行うことが特徴であると示唆された。ネットワーク社会においては、自律性を高め、自発性を重視した運営が重要だということを、オランダの教育や、働きアリの法則の事例を踏まえながら説明された。
 久教授はまとめに、「協働」そのものがネットワーク型活動である。「協働」により、共有した目的のために、異なった立場の人や団体が、それぞれの特性に合わせて活動を行い、それらが連携して目的を達成する。これらを踏まえ、私たちの組織活動がどうあるべきか、改めて考えていく必要があると呼びかけた。

<次回の学習会(5月9日)>
昨年開催した「2022年度全国研究集会in静岡」でファシリテーターを務めていただいた、静岡大学 学長の日詰 一幸 氏を講師に迎え、「若者とつながる労福協運動へ」をテーマに開催します。

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