[佐賀県労福協]フードバンクさがが、支援団体を通じて、100世帯のひとり親世帯等へ月1回5㌔のお米等を贈るプロジェクト(通称2023お米プロジェクト)の取り組みの経過と成果について

【経過】

 このお米プロジェクトは、コロナ禍で収入を減らしたうえに物価高騰が追い打ちをかけ、生活苦を強いられているひとり親世帯等へお米を提供することで経済的負担を緩和するとともに支援団体を通じて、社会保障制度へつなげることができる相談で切れ目のない支援を続けることを目的としています。

 特定非営利活動法人フードバンクさがは一昨年7月から「お米プロジェクト」として6か月間佐賀県ひとり親家庭サポートセンターとフードバンクさがで取り組んできました。資金についてはこくみん共済coopと連合の「愛のカンパ」を活用し、市民にお米の提供をお願いしました。その結果、お米の提供は100世帯にできましたが残念ながら資金が足りない中で継続ができず、中止せざるを得ませんでした。

 今回は持続可能な制度として、また対象者を児童扶養手当がまだもらえない、もらえていないひとり親世帯(離婚調停中など)や生活困窮者(多子世帯・障がい者世帯等)、留学直後の留学生を中心にお米を提供していくこととしています。

 なお、お米の提供は5団体に対象者をお願いし、6月から来年3月までの10か月間取り組みます。

 さて、取り組み課題ですが、お米が思うようには集まらない現実があり、自治体から600㌔いただいたもののあとが続かず、7月分からエール基金を活用しなければならないと思っていたところ、お米屋さんからお米5㌔42袋いただきましたので6月25日には59袋、7月25日には74袋提供することができました。

 その後、8月配布分からのお米が不足する状況となっていましたが、エール基金を活用することにより122袋のお米を購入することができ、9月分までのお米提供に目途が立った次第です。

なお、提供先団体は以下のとおりです。

①任意団体FUKUROU25世帯(中溝文香代表)

②スマイルキッズ24世帯(福島めぐみ代表)

③国際コミニケーションネットワークかけはし15世帯(越田舞子代表)

④ワールドリング4世帯(松下一世代表)

⑤ライフデザイン1世帯(三好正洋代表)

⑥佐賀市母子支援施設8世帯(旧母子寮)

【成果】

 コロナ禍での生活苦に続き、物価高騰で苦しむ生活困窮者へお米の提供を通じて生活を支え、使える社会保障制度へ結びつけることが目的であり、エール基金のおかげにより、少なくとも9月分までは米配布を確保できたことは大きな成果と言えます。

今回は新しい提供先団体も出てきており、生活困窮世帯への支援の幅が広がりました。引き続き、お米提供者の開拓に力を注ぐと同時に提供先団体と協力し、困窮者生活の支援を図ってまいります。

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