クレサラ(消費者金融)問題 解説・資料
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生活破綻を招くサラ金の高金利!

 多重債務の大きな原因はクレジット(キャッシング)・サラ金・商工ローン業者等の高金利にあります。
 わが国の公定歩合が年0.1%、銀行の貸出平均金利が2%以下という超低金利時代において、出資法の上限金利たる年29.2%は銀行貸出金利の10倍以上の大変な高金利です。この高金利で一旦借入れをしてしまえば、一般の市民(消費者)であれば誰でも家計を圧迫し返済困難に陥ってしまうことは目に見えています。  格差社会が広がる中で、多くの人がパート労働・契約社員等で収入の安定が確保できない環境の下にさらされています。金融広報中央委員会が実施した世論調査によれば、平成17年における貯蓄のない世帯の比率は全体の23.8%を占めており、このことは、生活に余裕資金のない世帯がリストラや病気などの突発的な資金需要に対応できずに29%もの高金利に手を出せば、たちまち生活が立ち行かなくなる現実を窺わせるものです。

借金が生活に与えた影響
 (相談者へのアンケート)
自殺を考えた 35%(自殺未遂2.1%)
ストレスから病気になった 30.4%
家族の別居や離婚など家庭崩壊 22.6%
蒸発を考えた 20.7%(実際に蒸発2.7%)
職場を辞めた 12.1%
自宅を手放した 11.1%
子どもが学校を退学、進学を断念 1.7%
など
(国民生活センター調査2006年3月)

地方労福協への相談事例
 (相談内容のトップが多重債務問題)
サラ金から400万円借りたが返済できず、妻とも離婚。アパートからも追い出しを食らっている(48歳男性)
取り立てに追われて逃げている。住所不定で仕事につけず、どうにもならない。(25歳男性)
他の店から簡単に貸してくれると次々に紹介され7社から840万円。死にたい。(60歳女性)
5社から合計130万。返済できず、会社を辞めざるを得なくなった。(24歳男)

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