クレサラ(消費者金融)問題 解説・資料
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過剰貸付・強引な取り立て・広告等への規制強化を!
◆ヤミ金等の厳格な取締り

 「金利を引き下げれば、ヤミ金がはびこる」との理由で金利引き下げ反対論がありますが、本末転倒です。ヤミ金等の違法行為が放置されていることが問題であり、厳格な取締り体制を強化すべきです。

◆過剰貸付や強引な取立て等への実効的な規制強化を!

 アイフルへの全店業務停止命令などにより、貸金業者の違法行為、過剰貸付や強引な取立てなどの実態が明らかになっています。これは一業者の問題ではなく、下図の国民生活センター調査にみられるように、一般的に行われていることです。
 借り手の返済能力を超える過剰融資や、契約・取り立てに関する行為規制など、罰則を含む実効的な規制を強化すべきです。

消費者金融の勧誘方法
(国民生活センター調査 2006年3月)
貸付可能金額の増額を提案された 61.7%
必要な金額以上の借り入れを進められた 38.6%
電話で追加の加入を勧められ、店舗にいかないまま振り込まれた 21.4%
一括返済しようとした際、また借りるように言われた 14.5%

◆サラ金CMの規制を

 クレ・サラ問題は個人の責任だと言う人もいます。確かに無計画で安易にお金をかりることは反省すべきです。しかし、大手のサラ金業者は毎日のように爽やかなイメージのコマーシャルを大量に流しつづけています。サラ金から初めて借入れをする人の動機も「テレビCM」をみてというのが圧倒的です。お茶の間に日常的に流れる明るく気軽なイメージを小さな子供にまで与えつづけているのです。
 しかし、大手のサラ金であっても高利貸しには違いはないのです。利息制限法の制限金利を守らない貸金業者のテレビCM等への規制を強化すべきです。

◆第三者の保証人制度も見直しを

 商工ローンでは、最初から本人に返済能力がないことを見越して保証人から取り立てる目論見で貸し付けるケースが多く見られます。その犠牲になるのは、義理などで断りきれないサラリーマンです。他人の借金のために、人生を棒に振るのでは、やりきれません。第三者の保証人制度についても、業態法のなかで見直しを行うべきです。


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