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【長野県・Hundred Handsへお米を寄贈】「暖かい食事」で被災地を支える!たくさんの「手」をつなぎ、次の災害への備えに

中央労福協 佐保昌一 事務局長(左)とHundred Handsのみなさん(右)

 7月8日、中央労福協は被災地支援の一環として、第97回メーデー中央大会で販売した福島県産ブランド米「里山のつぶ」の残在庫300㎏を、長野県で活動する炊き出し救援チーム「Hundred Hands(ハンドレッドハンズ)」に寄贈しました。同団体は、災害時の炊き出しを中心に、被災者や災害ボランティアを「食」の面から支える活動を続けています。Hundred Hands代表の星野 百代さんにお話を伺いました。

災害支援として、約150日間にわたり4万食以上を提供!

 活動のきっかけは、2019年10月の令和元年東日本台風(台風19号)でした。長野市内の甚大な被害を目の当たりにし、「困っている人たちに温かい食事を届けたい」と、夫婦二人で活動を開始しました。その後、地域住民や飲食店、ボランティアなど、協力する「手」が次々と広がっていったことから団体名を「Hundred Hands」と命名しました。令和元年東日本台風では、約150日間にわたり4万食以上を提供しています。多くの『手』が集まり、助け合いながら支援を続けたこの経験が、その後の活動を支える自信にもなったそうです。
 現在は令和6年能登半島地震の被災地にも定期的に足を運ぶほか、復興イベントや子ども食堂、災害支援に関する講演などにも取り組んでいます。災害支援とともに子どもへの支援を続けているのは、「子どもは地域の未来であり、子どもを支えることも復興支援になる」という考えからです。

被災者の立場に立った「食」の支援

 Hundred Handsが大切にしているのは、単に食事を届けるだけではなく、「その時、その場所で本当に必要とされているものは何か」を考えることです。炊き出しでは「一汁三菜」を基本とし、温かさだけでなく、栄養や体調にも配慮しています。
 災害時には、同じメニューが重なったり、想定以上の人数が食事を必要とすることも少なくありません。避難所にいる人々だけではなく、在宅避難者にも食事が行き渡るよう、その場の状況に応じて量や提供方法を変えるなど、臨機応変な対応を心掛けているそうです。星野さんは、支援する側の都合ではなく、「被災者にとって何が必要なのか」を第一に考えることが重要だと述べました。
 また、被災者への支援だけでなく、現地で活動するボランティアへの食事提供も大切にしています。温かい味噌汁やおにぎりを口にして「もう一度頑張ろう」と思ってもらえれば、それが再び被災地を支える力となります。支援する人も支え、その力が地域へ戻っていく――Hundred Handsは、そんな「助け合いの循環」をめざしています。

温かい食事が心を支える

 星野さんは、印象的だったこととして、能登半島地震での支援を語りました。地震発生から数日後、現地で炊き出しをしていた時、温かい味噌汁を受け取った小学生が涙を流したことがあったそうです。地震発災後、温かいものをほとんど食べられない日々が続く中で口にした一杯でした。食事は空腹を満たすだけでなく、不安や疲労の中にいる人の心を落ち着かせ、前を向くきっかけにもなります。

経験を次の災害支援へ

 星野さんは、「今後は、より多くの食事を提供できるキッチンカーの整備などを進め、災害が発生した際には、食事に困っている地域へ可能な限り駆けつけたい」語りました。また、被災地のニーズを把握し、支援する人や団体を適切につなぐ「災害支援コーディネーター」の育成も大きな目標のひとつであるとのことです。


 被災地で得た経験や被災者の「生の声」を次の支援へつなぎ、さらに次の世代へ伝えていく。たくさんの「手」がつながるHundred Handsの活動は、災害時だけでなく、平時から支え合える地域づくりにもつながっています。