新春ごあいさつ

新年のごあいさつ
日本労働組合総連合会
会長 高木 剛

 新年あけましておめでとうございます。

 2008年を迎えました。今年は失われつつある「労働の尊厳」を回復するための果敢なチャレンジの年にしたいと考えています。

 日本社会の歪みはいよいよ深刻なレベルに達しつつあります。「労働の商品化」「正規雇用から非正規雇用への置き換え」が推し進められた結果、非正規雇用が急増、低所得・不安定雇用層が拡大する一方で、正規雇用を中心とした長時間労働の問題も改善の目途が立っていません。メンタルヘルス不調者や過労死・過労自殺も増加の一途を辿り、大きな社会の歪みとして深刻な問題となっています。連合はこの間、歪みの根底に非正規雇用労働者問題があると指摘し、運動の柱に据えてきました。今年も今期の大会スローガンである「すべての働く者の連帯で、ともに働き暮らす社会をつくろう」を実践していく決意です。

 労働組合は社会的責任を負う存在です。自らの責任を果たすとともに、政治や行政、経営者団体など社会的責任を有するセクターに対しても、メッセージを発信し働きかけを行うなど、社会全体への波及・認識の共有化を進めていかなければなりません。連合は、2006年10月以降、「STOP!THE格差社会」キャンペーンの取り組みを、組織を挙げて展開してきました。そしてこの間、職場や地域社会で、さらには政治の場を通じて連合の考えや政策を訴えてきました。このキャンペーンを今年も継続的に展開し、連合が描く「労働を中心とした福祉型社会」の共有化を進め、政策制度、春季生活闘争、組織拡大といった諸課題に対し、着実に具体的成果につなげていきます。

 昨年7月の参議院選挙では、「国民の生活第一」を掲げた民主党が飛躍的な躍進を遂げました。私は昨年を「反転」の年と表現しましたが、この間の取り組みを通じ、「反転」の兆しも見え始めてきていると感じています。今年こそ労働運動に関わるすべての方々が、まじめに働くすべての方々が「反転」を実感できるようにしたいものです。

 今年も労働分配率の反転や組織拡大など課題山積ではありますが、連合運動に対する各方面からの強い期待を受け止めながら、ひとつ一つの課題に果敢にチャレンジし着実に成果を挙げていくため連合の総力を挙げ運動を展開していきたいと考えます。そして「労働の商品化」に歯止めをかけ、「労働の尊厳」、社会参加の基本とも言える「働く」ことの大切さ・喜びといったものを改めてこの日本の中で、誰もが実感できる社会を構築していきましょう。中央労福協のみなさんのご理解とご奮闘を重ねてお願いし、新年のごあいさつとします。

笹森 清(中央労福協会長)
高木 剛(連合会長)
岡田 康彦(労金協会理事長)
石川 太茂津(全労済理事長)
山下 俊史(日本生協連会長)
後藤 潔(全住連)
景山 弘二(全国会館協会長)
齊藤 正己(全勤旅協会会長)
藪内 義弘(全国労信連会長)
小野寺 良(日本再共済連理事長)
古谷 直道(労協連理事長)
 
2008年新春号[1.82MB]
会長、連合、事業団体の年頭挨拶
生活保護基準の引き下げに反対
生活保護基準の引き下げに反対する(声明)
反・貧困ネットワ−ク院内集会に参加
第46回全国消費者大会報告
中央労福協活動紹介
割販法・審議会最終報告を検証する集会
第3回就業支援連絡会議
NPOメッセ、金融庁シンポなど
地方労福協活動紹介
大分・ライフサポートセンター設立
京都、愛知の割販法改正街頭行動
東京・災害時徒歩帰宅訓練
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